スリランカ⑤ コロンボでアーユルヴェーダ・最終日にトラブル続発編

11/3(日) 今日がスリランカ最終日。だんだん早起きにも慣れてきた頃に帰国。3日連続のAM4:00起き達成です。

 

ホテルのチェックアウト後にトゥクトゥクを呼んでもらい、ゴールのバスターミナルへ。300LKRくらいだったかな。コロンボでの中継地点Maharagama行きのバスに乗りたいとドライバーに伝えると、あちこちの人に聞きまわり目的のバスまで案内してくれました。

6:00には出発、金額は420LKR。バスはほぼ日本の長距離バスと同じつくりでした。快適。

 

7時すぎにバスが止まり乗客全員が降りていきます。終着点に到着か?と思いそばにいた人に「マハラガマに到着したんですか?」と聞いたところ、「ここはマハラガマじゃないよ」と仰天の返答。「マハラガマへ行きたいのなら、窓口の人に尋ねればいいよ」と、その方がバスターミナルの窓口まで案内してくれました。

 

スリランカ編初のMAPS ME登場。降ろされた場所を一応はりつけておきます。

向かって右の赤ピンが降車した場所、左の赤ピンが降りる予定だったマハラガマです。

 

どうやらここまで乗車してきたバスは、マハラガマ手前のMakumbura行きだった様子。MAPS MEをひらき確認すると、コロンボからそう遠くない距離です。窓口でコロンボフォート駅に行きたいと伝えたところ、B14番から発車するバスに乗れば大丈夫と教えてもらいました。

とてもきれいなバスターミナルでした。 

 

B14番口で待機するも、なかなかバスが来ません。トゥクトゥクで行こうかなんて話をしていたら、20分ほどたったころにバスがやってきました。

バスは先ほどとはうって変わってローカル色の強い車。ほぼすし詰め状態の中に乗り込み、写真を撮る余裕もありませんでした。。。お金は車掌にあとから直接払うシステム。1人37LKRでした。

 

MAPS MEをひらきつつ現在位置を確認していたら、これから行く予定のアーユルヴェーダ施設のすぐ近くを通りました。すかさず声を張り上げ運転手に降りることを伝えます。

するとちょっと先に位置していたこのバス停に止まり、降ろしてくれました。

まだ時刻は午前8時まえ。付近の開いているカフェを探し、そこで昨日持ち帰ったスコーンを朝食代わりにいただくことにしました。

 

残念ながら目をつけていたCricketClubCafeは開いておらず、他のカフェを歩きながら見つけることにしました。

途中通った豪邸の前にいたおじさん。おそらく警備員さんではないかと。笑顔で手を振ってくれました。

 

何かのイベント催行中らしい教会の前を偶然通りかかり、入れるか聞いたところ「駄目」とのこと。残念ながら入場できませんでした。

教会前を過ぎる通学中の学生さん。スリランカの学生制服の色はみんな白で統一されていました。肌の色に真っ白な制服が映えて素敵。

 

カフェを求めこの先の通りを歩いていたら、1人の男性に声を掛けられました。カフェを探している旨伝えると、ちゃんとしたものはこの辺りにはないとのこと。お茶ができるならどこでも良いと言ったら、すぐ先の交差点の角にある売店のような喫茶店を教えてくださいました。

 

軒先と店内に簡易的なイスとテーブルが数個あるだけの、地元の人のための小さなカフェでした。もちろん持ち込みに関して何も注意されることなく、機械式の粉で抽出した珈琲とともに朝ごはん開始。これはこれで楽しかったです。

 

食べ終わって時刻を確認すると、午前8:30すぎ。これから向かうアーユルヴェーダ施設の開店時刻をウェブで調べてみると午前9:00でした。予約していたのは午前11:30からでしたが、早めることができるか掛け合ってみようと早々に荷物を片付け出発。

アーユルヴェーダ施設に行くための目印となる大通り沿いの仏像。しっかりとガラスケースに安置され、きれいな花が供えられていました。

 

午前9:00すぎ、すでに開いていたその施設に1番乗りで入店。11:30から予約はしているが早めに到着してしまったため、前倒しして今から施術は可能かと聞いたところ、運良くOK。フロントでは日本語も通じ、交渉もスムーズでした。

 

ただしスタッフが足りず、アビヤンガの2人組体制マッサージは1人体制へと変更。施術前に常駐医師による診断も行い、各自身の体質についての丁寧な解説もしてくださいました。

シロダーラ・アビヤンガ・スチームバスの90分コース。簡易金庫に貴重品を入れるように指示され、施術開始。

 

なぜか頭に油を垂れ流すシロダーラからではなく、アーユルヴェーダ式マッサージのアビヤンガから開始。疑問に思ったものの、そのまま流れに身を任せあっという間に90分は過ぎていきました。施術は素晴らしいの一言。気が付くと眠りに落ちていました。

 

終了後は部屋に併設されているシャワーを浴び、全身にまぶされたオイルをすっきり洗い落とすことができました。その後ラウンジへと通され、お茶を出してもらいひと休み。ここはドライヤーもあり使用可能。この時は最高の気分でゆったりと後から来る先輩を待機していました。

随分と長い間ラウンジで待たされたあと、やっとフロントへと案内されお会計。この際USDで支払い可能か尋ねたところ、数秒ほど間を置いたのちできないと言われました。LKRの持ち合わせもあったため、問題なく決済完了。

 

実はこのとき既に事件は起きていたものの、私はこの数々の違和感をスルーし何事も気に留めることなく店をあとにしたのでした。。。

 

次の目的地に向かうべく道を歩いていたところ、先ほどカフェを案内してくださった男性と再会。近くのホテルに勤務しており、ちょうど帰宅する最中だった様子。日本人が大好きなんだ、と近所を案内してくれました。

なぜだか詳しい理由は判明しないものの今日は宝石が半額になる特別日らしく、スリランカ中の人々が早朝からショップに並びジュエリーを買い付けているそう。この男性に連れられて、私たちも近くにある宝石ショップをのぞかせてもらうことになりました。

 

入店時に男性が店員に「見るだけ。説明だけお願い。」ときっちりアナウンス。安心して宝石の解説に耳を傾けることができました。スリランカは日本でもおなじみの誕生石があり、生まれた月ごとに幸運を招くとされるパワーストーンが定められています。しかしどうやら定義はまちまちらしく、資料ごとに紹介されている誕生石の種類が違っていたりしました。

 

宝石ショップを出てもなお、すぐそばの寺院を紹介しようとする男性を引きとめ、先を急いでいるからと笑顔でお別れしました。気づけばもう昼過ぎ。町中も閑散としています。

9月に完成したばかりのロータス・タワーとご対面。日本のスカイツリーと同じくTV放送用アンテナとしての役割だけでなく、レストランなどの商業施設も併設されているそうです。東南アジアあるある、こちらも中国出資により建築費用がまかなわれています。

 

今回の旅のテーマはバワづくし、と言っても過言ではないような。目的地のシーマ マラカヤ寺院に到着です。

こちらはバワが設計した、ベイラ湖に浮かぶ仏教寺院。コロンボ最大の仏教施設、ガンガラーマ寺院の別院として建てられました。他のスリランカの仏教寺院とは一線を画したモダンなつくりが特徴です。

 

入口で履物を預け、入場。料金は300LKRでした。

この寺院ではよく結婚式が執り行われているそうで、ちょうど私たちが行ったときもカップルが式用の撮影を行っていました。

 

 湖を臨むかたちで、黄金仏像がずらりと並ぶさまは壮観です。

自然との調和をテーマにしたバワ建築ならではの設計でした。

 

本堂の階段下にはスリランカ寺院だけに見られる、ムーンストーンが設置されていました。 

ムーンストーンとはスリランカの寺院や仏塔の入口に敷かれた半円型のレリーフのことで、ここから先は神聖な場所となる目印。必ず靴を脱ぎ裸足で踏みしめなければなりません。象・馬・獅子・牝牛が彫り込まれており、輪廻を表現しているそうです。

 

PICK MEでトゥクトゥクを呼び出し、パラダイスロードザギャラリーカフェへ。

入口からおしゃれな雰囲気を醸し出しているこちらのカフェは、バワの元事務所。スリランカの有名なデザインブランド、パラダイスロードのオーナーが改装を指示し1997年にカフェレストランとしてオープンしました。

 

内部はより洗練された空間。食事も利用すると伝えたら、奥のテラスに案内されました。

モノトーンのストライプ柄のクッション・テーブルマットがいいアクセントになっています。やはりセンスがいい。

 

途中で雨が降ってきたので、屋根のある座席に避難しました。

注文したチャイ。ものすごく美味しいという事前情報通り、コクがあって奥深いスパイスの香りがしました。料理ももちろん絶品。ただしやはり大量に盛られていたので、食べきるために一気に口へ運びました。

 

こちらのカフェはパラダイスロードの雑貨店も併設しているため、お土産を購入できます。買い物中の先輩を、鯉が泳ぐ池のある坪庭でしばし待機。カフェの飲食代も雑貨のお値段もやはり高級でした。

あいにくの雨でもさすがのたたずまい。都内にもあれば絶対通います。お金ないけど。

 

呼び出してもらったトゥクトゥクで、すぐそばにあるショッピングモールのマジェスティックシティへ向かいました。中にある洋服店をみてみましたが、ピンとくるのもがなく結局何も買わず退店。

 

雨の止む気配がない中なんとかPICK MEを呼び出しトゥクトゥクドライバーを捕まえ、モール内で待機。ドライバーの到着を知らせる表示がでたので、外へ。その際他のトゥクトゥクドライバーからも声が掛かりましたが、PICK MEで予約済と伝えると「PICK ME最悪だよ」と言って去っていきました。

 

ゴールでも感じましたが、PICK MEが必ずしも歓迎されているとは言えない様子。登録していないドライバーの売上を圧迫しているのでしょう。私たちは正規の金額で便利に利用できていますが、その陰で廃業に追い込まれている人もたくさんいるのだと思います。

 

無事PICK MEのドライバーとも合流でき、スリランカ紅茶局へ。しかしなんと日曜休業。初日に立ち寄った紅茶ショップで買っておけば良かったと後悔しました。こちらのお店ほどの品揃えは無いようですが、紅茶は後程ダッチホスピタル内のショップで購入することにしました。

 

気を取り直して再度出発。PICK MEを起動しても呼出可能なドライバーがおらず、結局流しのトゥクトゥクを止めてホテルへ。

「ダッチホスピタルまで」と伝えると、どうやら場所を知らない様子。超有名観光名所を知らないドライバーがいることに驚愕しつつ、地図アプリを起動し私たちが道案内をする羽目に。途中意味不明な場所でいきなり曲がったりするドライバーの軌道を修正しながら、なんとかホテルにたどり着きました。

 

初日と2日目にも宿泊したFairwayColomboHotelに再度チェックイン。預けていた荷物もしっかり見ていてくださいました。ここで事件発覚!本日1泊分の代金を払おうと財布を確認したところ、昨夜入れておいた100USD札1枚と日本円の1万円札1枚が抜かれていることに気付きました。

 

一緒に入れていたLKRは無事であり、高額紙幣のみ無くなっています。どう考えてもアーユルヴェーダ中に掏られたとしか。。。隠し切れない動揺をなんとか納め、違う鞄に入れておいた100USDを両替し、支払いを無事に済ませました。

 

雨は相変わらず降り続きショックも大きいことから、夕陽を見る予定だったゴールフェイスグリーンへ行くのは取りやめることにしました。あいた時間はダッチホスピタルでHeladivの紅茶を購入。この紅茶、申し分なく美味しかったです。予定外の場所での買い物でしたが、案外なんとかなるものです。

 

ミッションを済ませたら、次の目的地へ。予約時間が差し迫っていたため、スリランカ最後のディナーレストランがあるシナモングランドホテルまで急行しました。道端に並んで客待ちをしていたトゥクトゥクのうち1台が、200LKRでホテルまで連れて行ってくれるというので即決。

着いた瞬間ドライバーに1人200LKRの合計400LKR渡せと手のひら返しされましたが、甘く見てもらっては困ります。悪徳ドライバーにも慣れてきた私たちは、1人100LKRずつを渡しさっさと下車。何やら遠くで叫んでいましたが無視を決め込み先へ進みました。

 

予約時間ギリギリの18:30になんとかレストランNuga Gamaへ入店。こちらが名前を伝えるまえに「ご予約の方ですね」とサーブしてある席に通していただけました。

しかし店内の雰囲気はまだ準備中。どうやら開店は19:00からだったようです。わたしたちのために早めに開けておいてくれたから、名前を伝えずとも席に案内してもらえたのかと納得。高級ホテルのホスピタリティに感動です。ビュッフェ形式のためフード類は用意ができてから取りに行くことにして、先にビールで乾杯をしていました。

 

シェフが既に待機していたエッグホッパーは注文できたので、喜び勇んでオーダー。ホッパー専用のフライパンであっという間に焼き上げてくれました。まさに職人技。

味はみたまんまのパリパリな半熟目玉焼き。ただ米粉に香辛料が若干混ぜてあるのか、スパイシーな香りがしました。

 

19:00きっかりにカレーの入ったツボの蓋が開けられ、ビュッフェスタート。こんなに沢山のカレーがあると、どれにしようか迷ってしまいます。シェフにお勧めを聞きつつどんどんと盛っていきました。

どれも美味しかったのですが、レストランオリジナルのピクルスが1番印象に残りました。ほんのり甘くて辛いカレーの口休めに最適。日本の福神漬けと同じ位置づけかと思います。

 

盛りすぎたカレーをなんとか口に詰め込み、お会計。1人1,850LKRでした。ちゃんとしたホテルのビュッフェディナーにしては安いような。大満足のラストディナーとなりました。

 

満腹のおなかを抱えつつ、ホテル隣に併設されたショッピングモールへ。こちらの地下1階に安くておいしいカシューナッツショップがあるとの情報を得てやってきました。

店名は「ROYAL CASHEWS」。さまざまな種類のフレーバーがあり、100g単位で量り売りしています。粒が大きく、ビールにぴったりのお味です。もっと買って帰ればよかった。。。

 

ショッピングモールを出ると、スタッフがすかさずどこへ向かうのか尋ねて来てくれました。モスクへ行きたいと告げると、スタッフがトゥクトゥクドライバーを捕まえ私たちの代わりに金額交渉開始。結果ドライバーが宿泊ホテルまで送ってくれることになり、往復で合計300LKRでした。

着いたのはこちら。コロンボの下町ペター地区にある、ジャミ ウル アルファーモスクです。コロンボフォート駅からもほど近く、コロンボで最も古いモスクの1つ。創建は1908年で、インド様式を取り入れた建物なのだそうです。

 

入口のひとつから中をのぞいてみると、清掃中のおじさまが「今日はもう入れないんだよ~。明日来てね。」と声を掛けてきました。 残念ながら今日の夜帰国なので、明日もう1度来ることは叶わず。またスリランカに再訪することがあれば、真っ先に行きます。

内部まできっちりと整えられた赤と白の幾何学模様。建立当初はコロンボ港に入る船乗りたちの目印となっていたそうです。遠くからでも目を引くこの外観、納得。

 

ひとしきり撮影をして満足したら、ホテルへ帰還。いよいよスリランカともお別れです。

この旅1番のいい笑顔でカメラを見てくれたトゥクトゥクドライバー。やはり写真っていろいろとわかってしまう。大変親切な方でした。

 

荷造りをすませ、シャワーを浴びたら即出発。今回の移動はキャリーケースも一緒なのでタクシーにて空港まで行きました。4,000LKR。

最後の最後でまたトラブル勃発。チェックインカウンターの列に並んでいたところ、どうも寒気がします。額に手を当ててみると熱い。。。風邪をひいてしまったようです。

ふらふらになりながらもなんとか出国。うっかり荷物検査をしてゲート内に入ってしまいましたが、どうやら待合室の準備ができ次第写真のゲート番号下のモニターに出発便が映し出されるシステムのようです。フロアに行くと暗闇。職員に頼み込んで再度外へ出してもらいました。ちなみに他のゲートの待合室に入ることはできませんでした。

 

なんとか搭乗をすませ、もうろうとした意識の中でのバンコク乗継。しかし今回の帰国便はJAL!日本行きの飛行機に乗り込み次第、すぐにCAさんへ助けを求め薬をいただき、あとは泥のように眠っていました。日本語が通じるありがたみ。。。やはり1ヶ月を切って続けざまの海外旅行は体力的にも無理があったようです。

 

帰国後アーユルヴェーダ施設の責任者ともメールでやり取りをしましたが、やはり現行犯で押さえているわけではないため、犯人を特定するのは難しいとの返答。謝罪通達とともに、再発防止のため対策を考えるとは書いていましたが、具体的な防止案を提示してくれずにやりとは終了しました。ここの施設、いろいろと事情はあるのでしょうが、友人には勧めないかな。

 

珍しくトラブルがこんなにも続いたスリランカ旅でしたが、行って後悔はありません!ご飯が美味しく、人は基本親切。観光スポットも点在しており、退屈しません。息つく暇もないほどスピーディに巡った旅行でしたが、次行くとしたらゆったり滞在したいかも。

 

今年は2度の旅行でお金を使い果たしてしまったので、年末年始はゆっくりと自宅で過ごし、来年の旅行計画を立てるつもりです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。また次の旅行記事でお会いしましょう!

 

2019年12月某日