スリランカ③ シーギリヤロック・ダンブッラ岩窟寺院終日ツアー編

11/1(金) 4:00起床。これから3日間スリランカ滞在中はすべて4:00起床。眠い。。

ツアーガイドのクマラさん。ちゃんと予定通りの5:00にホテルのフロントで待っていてくれました。堪能な英語でわかりやすく説明してくださり、ツアー中困ることはありませんでした。感謝。

 

さていよいよスリランカ旅行最初のハイライト、シーギリアロック&ダンブッラ石窟寺院へと出発です。

 

車を出してすぐに朝食をどこかでとるかと尋ねられ、お勧めのお店があったら是非にと伝えたら、道の途中にあったこの食堂に連れて行ってくれました。店名は不明。でもここのカレーがこの旅で食べたカレーの中で一番美味だったかも。

ごめんなさい、盛り付けがきたない。。。

あまりにも1人分のごはんの量が多すぎたので、先輩とごはんを分けていただきました。それでも胃がはちきれそうに。

 

つゆだくのカレーと乾燥カレー、いろんな種類のものをすべて自分の皿に盛って混ぜていただくスタイル。スリランカカレーはすべてこの形式でした。

値段は失念してしまいましたが、チップ代わりにガイドさんの分も払って1人2,000LKRくらいだったような。まぁ観光地価格ですな。

 

再度車を走らせ、やってきたはこちらの休憩所。売店ではココナツシェイク的なものが売っており、おひとついかが?と聞かれましたが、まだ胃が満腹で入る隙間もなさそうだったのでお断り。買っておけばよかったかしら。

 

休憩所で一緒になったご家族。お父様がたおのおのの手にお持ちなのがココナツシェイクです。大人の男性の手に持っても余るくらいのでかさ。

 

ここら辺はココナツの名産地らしく、道中はこのようにココナツヤシの木の森が延々と続いています。

 

コロンボからおおよそ4時間半ほどでシーギリヤロックの入り口に到着しました。

シーギリヤの観光タイムはおおよそ1時間半ほどで終わるということだったので、11時にこことはまた別の場所にある「Tourist Car Park」でガイドさんと待ち合わせをすることにしました。

 

シーギリヤも犬がたくさんいらっしゃいました。この子はちゃんと首輪を付けて管理されている様子。

 

まず最初に向かうはシーギリヤミュージアム。道中敷地内は緑にあふれ、素敵な景色を見せてくれます。写真には写りませんでしたが、シーギリヤ内はたくさんの蝶々が舞っていました。

 

入り口。こちらの入場料もツアー代金に含まれていました。

 

入ってすぐの所に日本国旗プレート。こちらのミュージアム建設時に、日本政府の援助があったそうです。なんとなく誇らしい。

 

シーギリヤロックの由来は、Wikipediaさんによると。

 

シーギリヤの遺跡は、5世紀にカッサパ1世によって建造された。

カッサパ1世はクーデターを起こし父王を殺害、477年には王権を奪取する。しかし弟に王位を奪還されることを恐れ、シーギリヤへと遷都し王宮を建設。

モッガラーナは、亡命先の南インドから軍隊を引き連れ兄に戦いを仕掛ける。劣勢に転じ、観念した兄王は喉を掻き切り自害。495年、シーギリヤは陥落する。

建設から1400年の後、イギリス統治下の1875年にシーギリヤの遺跡はイギリス人によって発見された。

 

カッサパ王は狂気の王とも呼ばれています。弟から攻め込まれた際、あっさりと観念し自害に至った彼はこの栄光が長くは続かないことを知っていたのでしょう。だからこそ現実から目を背けるように、都から離れたこの岩の上に美しい王宮を建設し、つかの間の夢を見たのではないでしょうか。

 

さて話をもとに戻して、シーギリヤミュージアム

こちらでは実際の岩の上では撮影が禁止されている「シーギリヤレディ」のフレスコ画のレプリカが展示されており、撮影可能となっています。

いきなりあらわれるこの壁。中国人にまぎれて私もばしばし撮影させていただきました。

 

実物を見ても思ったのですが、意外にも筆致が漫画っぽい。

現代にも通じる普遍的な美しさってことなんですかね。

 

ミュージアム内には蓮の花も咲いておりました。 

 

民族衣装をまとった笑顔の素敵な女性が、ミュージアムの出口でお見送りしてくれました。

シーギリヤレディよりも美しい。

 

いよいよシーギリヤロック登頂です。

入場口でお金を払いチケット受取。もちろんこちらもツアー代に含まれております。

ガイドさんとは一旦ここでお別れ。「Tourist Car Park」の看板に従って下山してね、と何度も念を押されました。

 

ここの入口脇で、持参したペットボトルのラベルをはがしてごみ箱に捨てるよう指示されました。環境に配慮してのことだと思います。最初勘違いしてペットボトルごとごみ箱に入れようとしてしまいました。この先水を買える場所はないので、これから行く予定の方は注意してください。

 

このような階段をいくつか通り抜けて、

 

途中の犬にも挨拶をし、(無視されたけど)

 

ついにシーギリヤロックとの初対面。

階段をのぼると景色がいきなり開けてシーギリヤロックがあらわれます。ナイス設計。

ここからおおよそ1,200段の階段をのぼり頂上をめざします。

 

シーギリヤあるある。蜂がいるから静かにしてね、の看板。

道中幸運にも、蜂に出くわすことはありませんでした。

 

ここから登頂開始。まだ午前中のためか、予想よりも混みあってはいませんでした。

 

口をすっぱくして説明された「Tourist Car Park」の看板。

説明中、発音が「ツーリスト・カパ」と聞こえたので、なんのことを言っているんだろうと頭の中が?マークであふれ返っておりました。この看板を見てはじめて納得。

 

岩に沿って、けっこうな断崖絶壁の階段をのぼっていきます。

 

足元が危ういと、道中の景色も余計に美しく見えてきます。

 

岩の中腹あたりに、「ミラーウォール」があります。ここは撮影OK。

壁が鏡張りのようって、いうほどてかてかしてなかった。。。

 

ミラーウォールに入る手前に設置されたほぼ幅が1名分しかない螺旋階段をのぼると、本物のシーギリヤレディと対面できます。前述のとおりここは撮影不可。足元のおぼつかなさも手伝って、やはり下で見たレプリカよりも美しさは倍増です。途中で諦めず、是非実物を見てみてください。

 

途中でへばった先輩を無情にも置いていき、このような急な階段をのぼりきると、

 

ライオンの広場に到着です。

ここでしばし休憩。後から来る先輩を待ちます。

 

無事合流し、10分ほど休んでから再度出発。

 

ライオンの入口すぐ上の階段で並んで撮影するレディたち。こっちに気づいて照れてるとこがかわいい。

 

岩と景色。頂上がいよいよ近づいてきています。

 

頂上手前のラストステップ。意外とライオンの広場から頂上まではすぐでした。

 

ついに頂上到着。ここまでおよそ1時間。木も生えており、みんなこの木陰で休んでいました。

 

記念撮影するカップル。西洋人がわざと大声をあげて驚かせていました。性格悪いな~。

 

ラピュタっぽい。シーギリヤは天空の宮殿ともいわれています。

 

後から来る先輩をこの犬と一緒に待機。かゆいのかずっとうしろ足を噛んでました。

 

無事合流し、時間も迫っているため急いで下山。行きよりも帰りの方が怖かったです。

 

帰り道途中の土産物屋にて。売る気ゼロ。

 

予定より30分遅刻してガイドさんとも合流。シーギリヤは2時間ほどで観光できました。

合流地点の駐車場にある土産物屋に飾られていた花。このように水をはった鉢に花を浮かべて飾る様子を、スリランカでは多く見かけました。

 

車中にてシーギリヤのチケットをガイドさんに返却。記念に写真とっときました。

 

これから昼食会場へ行くと伝えられ、まだお腹がすいていなかったので先に紅茶ショップ併設の宝石工場へ連れていってもらいました。

 

中にいた怪しいおじさん。オーナーさんかな。

 

まずはスリランカの宝石の加工過程を撮影したビデオを見せられ、その後ショップへ。ビデオ内では採掘の様子も詳しく説明されており、勉強になりました。でも結局宝石は購入せず。どうせお高いんでしょ、と値段を聞くことすらしませんでした。

 

スリランカはダイヤモンドを除くほぼすべての種類の原石が採掘されるらしく、展示も充実していました。こんなに1度にたくさんの宝石を見たのははじめてかも。良い経験になりました。

 

私たちが買う気ゼロなのを察しておしゃべりに興じる店員たち。

 

結局紅茶ショップで土産用のミニ紅茶パックを購入しただけで終了。明後日コロンボの紅茶局に行くためここで本格的な茶葉を買うことはしませんでした。後々このことを後悔するハメに。やはり旅先での後回しは厳禁。買えるときに購入したほうがよいですね。

 

まだまだお腹は満腹ですが、ガイドさんに「立ち寄るだけでいいから!」と説得されてランチレストランへ。こちらもツアー代に組み込まれております。ビュッフェ形式で、飲み物代のみ別料金でした。

味はまぁまぁ。でも切らしていたペットボトルの水が買えて結果オーライでした。

 

次はダンブッラ石窟寺院へ。「黄金寺院」と紹介されたこちら、外から撮影させてもらいました。

後から調べてみたところ、どうやらここは石窟寺院に個人で来た人用の入口かと。黄金の仏像がある辺りが博物館にあたる様子です。

 

先程の場所から5分ほどでダンブッラ石窟寺院の駐車場に到着。おサルさんがたくさんいらっしゃいました。

インドと違って襲ってきません。

 

ダンブッラ石窟寺院の入場料ももちろんツアー代に含まれております。チケットは麓にある窓口で登頂前に必ず購入しましょう。登りきってチケットがないことに気づいても入場は許してもらえず、また窓口まで戻らされるそうです。

チケット窓口の犬。こう暑いとね、のびてしまうのも無理はないよね。

 

本日2回目、登頂開始。

犬もけだるげに迎えてくれております。なにも真ん中陣取らなくても。踏まれるよ。

 

途中の土産物屋でもんぺを売ってました。

土産物屋の兄さんが「もんぺあるよ」と日本語で売り込んできます。いったい何人の日本人旅行者がひっかかってきたのやら。。。

 

今度はガイドさんをも置き去りにし、さくさくと頂上を目指します。

途中の景色が絶景でした。癒されるわ~。

 

頂上到着。ここで靴を脱いで預けます。地面が灼熱地獄と化しており、歩くのに苦労しました。

みんな普通に歩いてたけど、どうして?

 

例のごとく、入り口には花をたたえた水盤。

ここは芸が細かく、グラデーションになっていました。足裏灼熱地獄に耐えてなんとか撮影。

 

入場の際、ストールを肩にかけるよう指示がありました。行かれる際には持参したほうがよさそうです。 

 

入口をくぐるとこんな様子。岩壁に沿って建てられています。

ダンブッラ石窟寺院は世界遺産に指定されており、内部は計5つの石窟で構成されています。石窟寺院としてはスリランカ最大の仏教寺院です。

 

計5つの石窟すべてを見ましたが、手前3つの石窟が素晴らしく、あとの2つは規模も小さく控えめでした。一番奥から見学を開始した方が良かったかも。

 

まずは第1窟へ。

 

巨大な涅槃像が迎えてくれました。足裏がカラフル。

立像・座像よりも涅槃像のほうが位が高いそうです。私の母親によると。

 

スリランカでは、仏像に背を向けたり一緒に並んで撮影するのは禁止されています。仏像にキスをしている写真を撮影したフランス人に有罪判決がでたこともあります。カメラを構える前、背後に仏像がいないか確認してから撮影に臨みましょう。

 

次はこの岩窟寺院の中で最も美しいとされている第2窟。

これは圧巻。仏像だけでなく、天井にもおびたたしい数の釈迦像が描かれています。

 

暗い岩窟の中で当時はよく見えなかったでしょう。それにも関わらず仏像に華やかな色を施す人々の信仰心、なかなか心に訴えかけるものがあります。

ろうそくを灯したら広がるこの極彩色。感動しただろうなぁ。

 

蓮池。仏教施設にはつきもの。

 

第3窟。サイズの大きい仏像にはカーテンがかけられ、花がお供えしてありました。

 

このアングル、釈迦像なんだけど地獄の閻魔さまに見える。。。

 

第4・第5窟は写真残っておらず。

ダンブッラ石窟寺院は153体の釈迦像と3体のスリランカ王像、4体のヒンドゥー神像があります。仏教施設と紹介されていますが、ヒンドゥー教の神も祀られているのですね。どれがどれに当たるのかは全くわかりませんでした。。。

1体1体表情も違います。仏像・神像だけでなく、壁画も素晴らしいので見ていて飽きることはありませんでした。来て良かった。

 

庭には大きな菩提樹もありました。

 

最後にもう一度壁画を拝んで出口へと向かいました。このような細かい釈迦像が壁一面にみっちりと描かれています。

 

シーギリヤはカッサパ1世の悲しいエピソードとともに王宮の残骸と周りの自然を堪能できます。ダンブッラは宗教施設。スリランカ人の仏教への篤い信仰が見てとれました。2つとも全く異なった角度から楽しめるので、是非一緒にみてまわることをお勧めします。

 

これにて終日ツアーは終了。あとはコロンボへ戻るのみです。

クマラさんの写真をもう1度。いい笑顔。ありがとうございました。

 

疲れ切って爆睡していた帰りの車中。ふと起きて外をみたら真っ赤な夕焼けが広がっていました。

 

途中渋滞にもつかまり、ホテルに着いたのは19時前でした。それでも予定の20時よりも1時間も早い。ディナー後に向かうはずだったティールームへ先に行ってしまうことにしました。

 

ダッチホスピタル内にある ディルマ T-Lounge。イケメン店員が紅茶を入れてくれました。

 

イケメン店員お勧めの逸品「PRINCE OF KANDY ICED TEA」、400LKR。さっぱりとして美味しかったです。

中途半端な時間だったためか店内は他に客もおらず、わたしたち2人の貸し切り状態でした。

 

ダッチホスピタルはこのティーラウンジだけでなく、アーユルヴェーダコスメのSPA CEYLONや雑貨屋のLuv SL、BAREFOOT、紅茶ショップのHeladiv、はてはなんでもそろうメイソウなんかもあり、時間がないときの駆け込み寺として最適。意外と遅くまでショップも開いているので、隙間時間に立ち寄ってみることをお勧めします。

 

そろそろ予約時間も近づいてきたので、いよいよ今夜のディナー「Ministory of Crab」へ。10分前の20:20に入店。予約していない客はことごとく断られていました。

ダッチホスピタルのど真ん中に位置しています。写真の突き当り奥がレストラン。

 

レストラン内は厨房が開放され、調理の様子がうかがえます。写真撮影もOK。写真の店名下の蟹は大きさを表しています。ライトのついている蟹が、今注文できるサイズかと。

 

悩んだ末、お腹はすいていないので最小サイズの蟹2匹とエビのビスク、ライオンビールを注文。蟹の味付けは選択可能で、バター味とガーリックチリ味をセレクトしました。ほかにも沢山の味付けがあり、迷いながら選ぶのも楽しみのひとつ。

 

値段は失念。多分日本円で1人5,000円近くはしたような。予約時に8,000LKR分カード決済されているので、会計時にその分をちゃんとマイナスするよう念を押すのを忘れずに。

 

エビのビスクも美味しかったのですが、やはり蟹が感動もののお味。身がつまっており、ミソも癖がなく濃厚。ビールがぐいぐいすすみます。2人とも無言で身をほじくっていました。手が汚れるので、洗い場はありますがお手拭き必携です。

 

よく動き、よく食べた1日でした。大満足。

明日は早朝から電車に乗って移動となります。目指すは世界遺産の街、ゴール。

 

スリランカ④ ビーチでシュノーケル・ゴールでバワのホテル宿泊編につづきます。