コーカサス⑦ アルメニア ゴリス編
9/26(木)エレバン駅到着30分前くらいにドアを叩いて起こされます。
途中同室のおばあさんが教えてくれて、朝もやの中にそびえ立つアララト山がみえました。雲の傘をかぶっており、山頂は臨めず残念!その後のアルメニアの旅でもついぞ山頂とのご対面はかないませんでした。
7:25遅れることなくエレバン駅に到着。同室のおばあさんは息子さんが迎えにきていました。
英語が話せないおばあさんの代わりに、息子さんがおばあさんの言葉を通訳してくれました。「あなたの素晴らしい気遣いのおかげで、この列車の旅がとても素敵なものとなりました。アルメニアの旅を楽しんで。よき旅路になるよう祈っています。」
おばあちゃん。。。お世話になったのは私の方なのに!そんな素敵な言葉に「私の方こそお世話になりました。ありがとうございました。」としか返せない私の英語力のなさ。勉強しよう。
誰しも初めて入国する国は緊張するものです。しかしこのおばあさんのおかげでアルメニアの人たちはとても親切でやさしいのだと安心することができました。本当に、本当にありがとう。旅はたまにこんな素敵な贈り物をくれます。だから旅をやめられないのです。
エレバン駅構内。だだっ広く豪華なつくりは旧社会主義国家ならでは。
駅出口をでて左側に目を向けると、朝もはよから市場をやっておりました。
せっかくなので見学。新鮮な朝どれ野菜がたくさん並んでいました。
ジョージアラリからアルメニアドラムに両替をしたかったので、駅前にいるおねえさんにこの時間でもあいている両替所はあるかと尋ねたところ、地下道にあることを教えてくれました。
エレバン駅をでてすぐ目の前の地下道を下るとすぐ左手にあります。駅裏側に位置するゴリス行きバスが発着するターミナルもこの地下道を抜けてたどり着くことができました。
バスターミナルに着いてすぐに「ゴリス?」と話かけてきた左側のおじさん。QAXのターミナルの二の舞は踏まぬよう「タクシーでは行かないけど、9:00発のゴリス行きバスに乗りたい」と伝えました。
するとおじさんすぐそばにあるチケット窓口まで連れて行ってくれ、チケット取得まで代行してくれました。お礼を伝えると「次はタクシーを使ってね」とウインク。
なんと親切な!おじさんはタクシー運転手にもかかわらず、バスチケットを手配してくれたのです。アルメニア人の人の良さは筋金入りのようです。
そんなこんなでバス到着。チケットに座席番号もふられているので、急いで乗車しなくても大丈夫。ただみんな荷物は大量に持ち込むので、自分の荷物は素早く後ろのスぺースに置き、場所を確保しておきましょう。
予定より20分オーバーの9:20にバスはゴリスに向けて出発しました。
2時間ほど車をはしらせ、道路脇にある食堂で休憩。30分ほど時間をとっていました。ここでなぜかカメラがいうことを聞かなくなり、露出が補正できない。いじり倒してみた結果、シャッタースピードがオートから手動に変わっていただけでした。
おかげさまで昼食をたべのがし、そのままバスは出発。14:00前にゴリスに到着しました。
ここからすでにもうゴリスの奇岩がみえます。
バスが停車したのはここ。
MAPSME上で検索するとBUS TO YEREVANのバス停は2か所ヒットします。わたしが乗車したバスは右下赤ピンのゴリスの教会から歩いてすぐの場所に停車しました。奇岩の山を背にして直進するとゴリス中心部の広場にたどり着きます。
先人ブロガーさんの日記によると、エレバンへ戻るバスは予約必須とのこと。バスが停車した正面建物がチケットオフィスとなっており、バスを下車次第すぐに明日夕方のゴリス16:00発のバスを予約しました。
乗れなかった人もいたので、あとまわしにせずすぐに予約するようにしましょう。ちなみに、MAPSMEの表記は15:00発となっていますすが、実際は16:00出発です。金額は表記通り2,500AMDでした。
明日のタテヴ修道院行きロープウェー乗り場の送迎車を確保したく、ツーリストインフォメーションに行きましたが、ここでもやはり提携しているドライバーはいないとのこと。その辺のタクシーに頼むか、ホテルで手配をお願いするしかなさそうです。
とりあえずホテルにチェックインしようと、徒歩で予約済のChristyHotelへ。
え?このさき民家じゃないの?っていう道を通ってたどり着いたこのホテル。チェックインは14:00から開始なのに誰もいません。たまたま隣で工事をしていたお兄さんがスタッフを呼び出してくれました。
無事チェックインをすませたら、スタッフの女性にゴリスでの予定を尋ねられました。明日タテヴ修道院に行くつもりと伝えたところ、彼女の息子がタテヴ修道院行きロープウェー乗り場までの送迎を行っているとのこと。
金額もタクシーより格安の8,000AMD。即決でお願いすることにしました。
ゴリスだけでなく、これから訪れるエレバンも水が豊富な印象をうけました。道端にはこのように終始水が噴出している飲み場が数多くありました。側溝にもきれいな水が流れています。この溝に後で帽子落としましたけど。。。
ホテル代を支払ったら、手持ちのお金があとわずかに!あわてて両替所を探索。広場に面した通りにあるこの銀行で両替できました。他にもスーパーの並びにもう1軒銀行があり、そこでも両替可能です。
お財布の中身も補充できてひと安心。今日ののこりの時間はゴリス内をゆったり散策することにしました。
ゴリス町中にある教会。門はひらかれており、誰でも入場可能な状態となっていました。
内部はきれいに整えられており、現役の町教会といったところです。日曜日は町中のみんなが集まってミサとかやるんでしょうね。
散策途中でぶどうがたわわになっていました。ジョージアほど有名ではありませんが、アルメニアのワインもなかなかのお味だときいています。帰国前にトライしなければ!
次に向かうはここ。小さな町なのですべて徒歩で移動可能です。
ゴリスの町外れにある奇岩のビュースポットです。トルコのカッパドキアのような奇岩群を臨めるそう。
崖からちょっと突き出た展望台から奇岩群をぐるっと見渡せます。さすがにカッパドキアとは規模が違いますが、これはこれでなかなかな眺め。RockChurchなるものもあり、展望台からは40分程で歩いていけるそうです。
景色に魅入っていたら、後ろを通りがかった少年が花をくれました。ちょっと!日本で見知らぬ外国人に花を贈る少年なんている!?花なんて前職辞めた時以来だよもらったの!!嬉しすぎてしばらく眺めてました。
ここからすぐの場所にカフェがある様子。行ってみることに。
右下赤ピンのVIEWPOINT展望台からはすぐ。徒歩5分くらい。
店内は緑にあふれ、いい雰囲気。軽食だけでなく、ちゃんとした食事も注文できる様子でした。
店員さんからゴリスのチャイと説明をうけた紅茶をオーダー。眺めのいい一番端の席を陣取りしばしまったり。ただすぐそばにある木にみっちり、かたつむりが群れをなしてかたまっていました。あんなに沢山いるの初めてみた。。。
日が傾き寒くなってきたので、ホテルにもどることにしました。広場を通り抜けて帰ります。
ホテルスタッフの女性が、宿でも夕食を提供しているからここで食べてはいかがかと提案してくれました。1人分を種類多く用意してくれるのはありがたい。19:00に食堂にいく約束をして部屋にあがりました。
食事はすべて家庭料理。上の煮込み料理のほか、ブドウの葉で肉と米を包んで煮たトルコ料理のドルマと全く一緒の食べ物もでてきました。アルメニアではトルマというそう。どれもすべてやさしい味で美味しく、すいすい胃の中に吸い込まれていきました。
デザートもいただいて、お腹いっぱい。満足満腹。お会計は2,000AMD。これだけ食べて500円以下!?破格です。水が豊富な地域なので、部屋のシャワーの水圧も日本並みにありました。明日はいよいよこの旅のハイライト。タテヴ修道院です。